こんにちは、つるりです。
「ふと友達のことを考えていたら、その瞬間に連絡が来た」「遠く離れた家族の異変を、理由もなく感じ取ったことがある」そんな、離れていても繋がっているような不思議な経験をしたことはありませんか?
これまで単なる偶然や直感と思われていたこのような出来事ですが、最新の科学では「量子もつれ」という現象によって説明できるかもしれないと言われています。この現象はすでに科学的に証明されており、未来の通信技術や宇宙の謎を解くカギになるとも考えられています。2022年のノーベル物理学賞を受賞しています。
私たちの「見えないつながり」について、最新の科学でわかりやすく解説します。これを読んでくれているあなたと私にもそんな「ご縁」があったら嬉しいです。
では、いってみよー!
量子もつれとは?
量子もつれとは、2つの粒子がどんなに離れていても、お互いに影響を与え合う現象のことです。たとえば、宇宙の果てまで離れた2つの粒子があったとしても、片方に変化が起こると、もう片方にも瞬時に変化が伝わるのです。
通常、情報は光や電波を使って伝わりますが、そのスピードには限界があります。しかし、量子もつれを起こした粒子同士は、距離に関係なく即座に影響を受けるため、まるで「テレパシー」のようなつながりを持つことになります。
この現象は、20世紀に登場した量子力学の研究で発見され、現在も多くの科学者が研究を続けています。
量子もつれの実験とは?
量子もつれは、単なる理論ではなく、実験で確認されています。
1982年、フランスの物理学者アラン・アスペ氏が行った実験では、1対の光の粒(光子)をつくり、片方を変化させると、もう片方も同じように変化することが確認されました。
この実験が示したのは、2つの光子がどんなに遠く離れていても、「見えない糸」のようなものでつながっているということです。しかも、その影響は一瞬で伝わるため、通常の通信のように時間がかかることもありません。
この結果は、当時の物理学の常識を覆すものだったため、有名な物理学者のアインシュタインでさえ「こんなことはありえない!」と考えていました。しかし、その後の実験でも同じ結果が得られたことで、量子もつれは「本当に起こる現象」として認められるようになり、2022年にノーベル物理学賞を受賞しています。
量子力学とは、すごく小さな世界のふしぎなルールを解き明かす科学
ここで、量子力学という科学について簡単に説明しますね。
私たちの身の回りにあるもの(机、スマホ、人など)は、もっともっと小さく見ていくと、原子という粒でできています。さらに、その原子の中には「電子」や「光子(光の粒)」といった、とても小さな粒があるのですが、この小さな粒たちは、私たちが知っている普通の物理のルールでは説明できないふしぎな動きをします。
たとえば
🔹 粒なのに波みたいにふるまう!
電子や光の粒は、あるときは「小さなボール」のようにふるまい、あるときは「波」のように広がることが分かっています。これは「波と粒の二重性」と呼ばれる現象です。
🔹 観察すると変わる!?
「電子がどこにあるのか?」を観察しようとすると、その瞬間に電子のふるまいが変わります。まるで「見られていることを知っている」かのように動きが変わるのです。
🔹 遠く離れた粒がつながっている!?(これが、量子もつれ)
2つの粒が量子もつれという状態になると、どんなに離れていても、片方に変化を加えると、もう片方も同じように変わります。まるで、瞬間的に情報が伝わっているかのような不思議な現象です。
つまり、量子力学とは、「目には見えないとても小さな世界で、普通のルールでは説明できないふしぎなことが起こる理由を探る科学」なのです!
この研究が進むことで、未来にはもっとすごいコンピューターや通信技術が生まれるかもしれませんし、宇宙の謎も解けるかもしれません。とてもワクワクする分野ですね!
量子もつれがもたらす未来の可能性
この不思議な現象は、私たちの未来にも大きな影響を与える可能性があります。
① 量子通信(盗聴不可能な通信技術)
量子もつれを利用すると、非常に安全な通信が可能になります。
現在の通信はハッキングされる可能性がありますが、量子もつれを使えば、情報が盗まれることなく瞬時にやり取りできるようになると期待されています。実際に、中国ではすでに量子通信の実験が行われています。
② 量子コンピュータ(超高速の計算機)
量子もつれの原理を応用すれば、現在のコンピュータをはるかに超えるスピードで計算ができる「量子コンピュータ」が実現するといわれています。これが実現すれば、医療や科学の分野で大きな進歩が期待されます。
③ 宇宙の謎を解くカギになる?
量子もつれが示す「見えないつながり」は、宇宙全体の仕組みを解明するヒントになるかもしれません。もしかすると、宇宙に存在するすべてのものが、私たちの想像以上に深くつながっている可能性もあるのです。
量子もつれとスピリチュアルなつながり
量子もつれは科学的な現象ですが、スピリチュアルな考え方とも重なる部分があります。
たとえば、遠く離れた家族や友人と、同じことを考えていたり、直感的に相手の気持ちがわかることはありませんか?これも、量子もつれのように、私たちが目に見えないレベルでつながっている証拠かもしれません。
また、「自分がポジティブな気持ちでいると、周りの人も明るくなる」「ネガティブなエネルギーを持つ人が近くにいると、自分まで影響を受ける」といった経験も、量子もつれの原理で説明できるかもしれません。
科学とスピリチュアルは別のもののように思えますが、実はどちらも「この世界の真理を探る」という点では共通しています。今はわかっていないだけで、量子もつれの研究が進めば、「人と人がなぜつながりを感じるのか?」という疑問にも、新たな答えが見つかるかもしれません。昔から「虫の知らせ」などという言葉もありますものね。
量子力学と引き寄せの法則には「意識が現実に影響を与える」という共通点がある
量子力学では、観察(意識)することで粒子のふるまいが変わることが確認されています。これは、「私たちの意識が、目に見えないレベルで現実に影響を与えている」とも考えられます。
一方、引き寄せの法則は、「ポジティブな思考を持つと、良い出来事を引き寄せる」という考え方です。もし、私たちの意識や思考が量子の世界に何らかの影響を与えているなら、強く願ったことが現実になるのも、量子レベルの働きによる可能性があるのかも。
「思考がエネルギーを持ち、未来を形作る」という考え方は、「量子力学」と「引き寄せの法則」の共通点と言えると思います。なので、優しい心を持つ、ポジティブな心を持つ、というのは大事なことなんですね!
まとめ
本記事では、量子もつれの不思議な現象について解説しました。
- 量子もつれとは、2つの粒子がどんなに離れていても瞬時に影響し合う現象のこと。
- 実験によって、遠く離れた光子が「見えないつながり」を持っていることが証明された。
- 量子もつれを活用すれば、量子通信や量子コンピュータなどの未来技術が実現する可能性がある。
- 人間関係や直感にも、量子もつれと似た「見えないつながり」が存在するかもしれない。
量子もつれは、私たちの世界が「目に見えるものだけで成り立っているわけではない」ことを教えてくれる、とてもロマンのある現象ですね。
これから先、科学がさらに進歩すれば、「人と人のつながり」や「思考のエネルギーの影響」について、もっと深く理解できる日が来るはず。
あなたも、遠くの人と「不思議なつながり」を感じたことはありませんか?もしかしたら、それも量子もつれのような現象が関係しているのかもしれませんね。
では、また!
関連サイト:量子力学が創り出す不思議な世界ー量子テレポーテーション!
関連記事:アファメーションの正しいやり方 1|アファメーションとはなんぞや?
関連記事:アファメーションの正しいやり方2|心を整えるポジティブ習慣のコツ
コメント