【山崎賢人】『羊と鋼の森』音と言葉と映像の余韻が残る癒しの映画 上白石萌音さんは本当に弾いているの?

アート
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こんにちは、つるりです。

普段、Amazonプライムでは海外ドラマを一気見している私ですが、突然観てみようと思った「羊と鋼の森」。アンダーニンジャに出演している山崎賢人さん主演の映画です。

ピアノの調律師の視点から描かれる音楽の世界は、派手な演出はありませんが、静かに流れる時間の中に、心に深く響く瞬間がいくつも散りばめられていて、観終わった後にも余韻が残りとっても癒されました。

三浦智和さん、山崎賢人さん、鈴木亮平さん、上白石萌音さんらの物静かな、それぞれの背景を含んだ演技に引き込まれ、原作も読んでみたくなりました。音と言葉と映像が織りなす『羊と鋼の森』についてのネタバレなしの感想です。

では、いってみよー!

音楽を表す言葉の美しさが心に響く作品

映画『羊と鋼の森』は、音楽の世界に魅了された青年が、調律師として成長していく物語です。この作品では、音楽を言葉と映像で表現するシーンが多く登場し、その一つひとつが詩のように美しく響きます。

特に、調律師の仕事に関する描写は、単なる技術の話にとどまらず、「音の森を育てる」ような詩的な表現が散りばめられています。音の高低や響き、ピアノの個性を丁寧に言葉で表すことで、音楽そのものを感じ取るような感覚に包まれました。

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いろんな音の響きが紡ぐ調律の世界

ピアノは一台ごとに音が異なり、弾く人ごとに求める音が違います。それを調整し、美しい響きを生み出すのが調律師の仕事です。映画では、その微細な仕事が丁寧に描かれています。

ピアノの調律では、無数の音の高さや響きを細かく整えていく必要があります。調律師が鍵盤を叩くたびに、低音の深い響きや高音の澄んだ音色が広がり、まるで音が生きているかのように感じられます。そして、同じ音であっても、弾く人の感覚で表現される「言葉」を受け止めて調律していくことで変化するピアノの表情。

この映画では、普通の街で暮らしピアノを弾く人たちの気持ちを、調律師が感じ取りながら音を調整していきます。弾く人の想いを叶える調律師の膨大な作業の積み重ねが、気が遠くなるくらい果てしなく広がる森のように感じられるのです。

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ピアノのメロディが描く多様な世界

劇中に登場するピアノのメロディは、それぞれが異なる個性を持ち、シーンごとに繊細な感情を表現しています。優しく包み込むような音、力強く響く旋律、静寂の中に浮かぶ単音——そのすべてが調律によって支えられ、物語に奥行きを与えています。

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指の動きの美しさと心に沁みる表情の魅力

ピアニストの指先が鍵盤をなめらかに滑る様子、跳ねる様子、それらの表情豊かな動きが、音楽とともに映像美を生み出しています。また、調律師が調律する際の手の動きには、無駄な動作が一切なく、まるで音を扱う所作そのものが芸術のように感じられました。

こういう音楽の映画を観るといつも思ってしまうのですが、この作品でも素晴らしい演奏に思わず「上白石さん姉妹が本当に弾いてるのか?」と気になってしまい、調べてみました。なんと、半年間猛特訓をして、実際に弾いているそうです。上白石萌音さん、上白石萌歌さんのお母様はピアノの先生だそうです。とはいえ、ずっと習っていたわけではないのにこの演奏!ものすごいプロ根性を感じて、一気にお二人のファンになってしまいました。

また、この作品の魅力のひとつは、派手な演技ではなく、静かに語りかけるような演技が際立っていることです。言葉少なく、少しの表情や仕草で心の変化を表現する三浦友和さんはじめ山崎賢人さん、鈴木亮平さん、光石研さん、上白石萌音さんたちの演技が、作品の持つ繊細な世界観と見事に調和していました。その静けさの中にある豊かな感情が、観る人の心に深く響きます。

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まとめ

『羊と鋼の森』は、音楽の美しさをピアノの旋律や言葉や演技で繊細に表現し、さまざまな音の響きを通して人の想いと調律の奥深さを描いた作品です。

木の枝が風に揺れてぶつかる音、葉っぱの音、木漏れ陽が揺れる様子などの映像と、ピアノの旋律に、森の中に迷い込んだように癒され、心に深く響く作品でした。

この音と情景を文章ではどのように表しているのか、原作もぜひ読んでみたいと思います。

では、また!

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感想(40件)

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