こんにちは、つるりです。
日頃アプリでよく漫画を読んでいるのですが、最近のおすすめが「ひとりでしにたい」。
なかなか衝撃的なタイトルで、勝手にミステリーなのかなと思って読み始めたのですが。なんかすごいためになるし、面白くてハマってます!
ということで(どういうことで?)、漫画「ひとりでしにたい」についてご紹介します。
では、いってみよー!
『ひとりでしにたい』とは?
『ひとりでしにたい』は、カレー沢薫(原作)とドネリー美咲(作画)による漫画で、2019年「モーニングツー」、その後移籍して2020年から「コミックDAYS」で連載中の作品です。テーマは「孤独死」と重いものですが、ユーモアを交えながら35歳の独身女性を通して、生き方や老後の問題を考えることができます。
2021年3月に第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しているらしいです!
一人で生きること、そして一人で最期を迎えることについて考えさせられる内容となっており、主人公と同じ独身の女性だけでなく幅広い年代、いろんな立場(未婚、既婚、子あり・なし等)の人も楽しめると思います。
『ひとりでしにたい』のあらすじ
主人公は山口鳴海35歳、独身。学芸員の仕事は好きで楽しく働いている、推し活が生き甲斐、結婚や将来について深く考えることはなく、楽観的に暮らしてました。
でも、昔から憧れていた叔母が孤独死して、鳴海の価値観は大きく揺さぶられ始めます。叔母はバリバリのキャリアウーマンで綺麗でキラキラしていて孤独死するような人ではないと思っていたのに、なぜこんな最期を迎えたのか。
叔母の孤独死をきっかけに、「自分もこのままだと同じように孤独死してしまうのでは?」という不安が鳴海の中に芽生えます。そこから彼女は「どうすれば幸せな最期を迎えられるのか?」を考え始め、さまざまな人々と関わりながら、自分なりの「ひとりでしぬ」方法を模索していきます。
という感じなのですが、これだけ読むと真面目で重い話だと思いますよね?
でも、普通の家で育った(と思っているが、実は恵まれている)鳴海の『空気を読めずに地雷を踏みまくっている』発言の数々や、『人と上手く付き合えずつい発言がモラハラ気味になる』後輩や、『親の介護をしている』同僚、『会社ではある程度の地位にいた亭主関白なお父さん&それを上手く手のひらで転がすお母さん』のご両親、『家族で1人だけ性質が違う』弟と、『全く違う環境で育った』弟の嫁、などなど身の回りにいそうな人たちが繰り広げる会話がリアルだけど、コミカルに描かれていて、本当に面白い!そしてためになる!
『ひとりでしにたい』の魅力
1. 「孤独死」をリアルに描きつつもユーモアを交えた作風
「孤独死」という社会問題を扱っていますが、悲壮感だけでなく、コミカルなやりとりや皮肉の効いたセリフも多くて飽きません。主人公・鳴海の語り口に何度も吹き出してしまいます。
猫好きの私にとっては猫の使われ方もツボで、漫画に出てくるありとあらゆるものの名称が猫語だったり、鳴海がモヤモヤしたり怒った時に精神を落ち着かせるために「猫吸い」をして、その後に顔に猫の毛がついているシーンで毎回笑ってしまいます。
2. 独身女性だけでなく、色んな立場のリアルな悩みに共感
鳴海の「結婚しない人生」「一人で老後を迎えること」に対する不安や周囲からのプレッシャーなど、独身女性が直面する問題がリアルに描かれています。かといって、「結婚してるから幸せ」かというとやはりそれなりに色々な面があるし、「子供がいるから老後が安心」かと思ってたのに一概にそうとも言えない状況があったり。いろんな立場の人のリアルや悩みも描かれていて、どれもなんだかとっても『よくわかる』んです。
3. 「理想の最期」=「今をどう生きるか」を考えるきっかけになる
漫画の中では、鳴海がさまざまな人との交流の中で「どうすれば孤独死せずに済むのか?」を模索していきます。その過程で「幸せな最期を迎えるためにやらなきゃいけないことは何か?」「幸せな最期とは?」という問いは結局「今をどう生きるか?」ということなんだな〜と、鳴海の葛藤や成長を通じて「生きる」ことへの向き合い方を考えさせられます。
まとめ
主人公の鳴海はまだ35歳。終活を考えるには早いんじゃないかと思ったのですが、意外とそうでもない。52歳の私はもっとしっかりと考え始めなきゃいけないんだなって感じました。しかも、説教くさくなくて笑えるので、同年代の友達にこの漫画をすすめまくったら、みんなハマってます。
「一人で生きることに不安がある」「老後をどう過ごすべきか悩んでいる」という人にとって、この漫画はヒントになるかもしれません。気になる方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
【2024年12月、テレビドラマ化されることが発表されている】とWikipediaに書いてありました。ドラマ化されたら絶対に観る!誰が主人公やるんだろう?
では、また!
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