こんにちは、つるりです。
「中庸（ちゅうよう）」という言葉を聞いたことがありますか？
これは漢方や四柱推命でも出てくる考え方で、東洋思想の「偏りすぎないちょうど良いバランス」をさす言葉です。この言葉の意味を考えて生活に取り入れると、とても楽な生き方ができるんです。
そこで、今回は「中庸」についてその考え方の意味と生活への活かし方について徹底解説します。
では、いってみよー！
1. 「中庸」ってどんな考え方？
①「中庸」と「陰陽」
東洋思想には、「中庸（ちゅうよう）」と「陰陽（いんよう）」という2つの重要な考え方があります。
どちらも「バランスを大切にする」ことを強調していますが、中庸は「バランスの取り方」、陰陽は「世界の成り立ち」を説明する考え方 です。
この2つの関係を理解すると、「なぜ極端を避けることが大切なのか？」がより深くわかるようになります。
② 陰陽とは？
「陰陽（いんよう）」は、古代中国の思想で、世界のあらゆるものは「陰」と「陽」の2つの側面を持っている という考え方です。
たとえば、
| 陽（明るいエネルギー） | 陰（暗いエネルギー） |
|---|---|
| 太陽 🌞 | 月 🌙 |
| 昼 ☀ | 夜 🌃 |
| 男性性 | 女性性 |
| 動く・活発 | 静か・落ち着き |
| 熱い | 冷たい |
| 前進 | 休息 |
このように、すべてのものには「陽」と「陰」があり、どちらか一方だけでは成り立たない と考えられています。
たとえば、「昼（陽）」ばかり続けば疲れてしまい、「夜（陰）」ばかり続けば活動できません。
つまり、陰と陽のバランスが取れていることが、自然な状態 なのです。
③中庸と陰陽の関係
「陰陽」が 「世界のバランスの仕組み」 だとすれば、
「中庸」は 「そのバランスを保つための生き方」 だと言えます。
▶ 陰と陽は、どちらが良い・悪いではなく、両方が必要。
「中庸」は、この陰陽のバランスを乱さないようにするための智慧です。
たとえば、
- 仕事と休息（陽＝働く、陰＝休む）
→ 「頑張りすぎず、でも怠けすぎない」ことが大事 - 感情のコントロール（陽＝積極性、陰＝冷静さ）
→ 「感情を爆発させすぎず、でも抑え込みすぎない」ことが大切
陰陽のバランスが崩れると、心や体にも影響が出ます。
たとえば、
- 陽が強すぎると → ストレスや過労、怒りっぽくなる
- 陰が強すぎると → やる気がなくなる、落ち込みやすくなる
つまり、「中庸」を意識することで、陰と陽のバランスをちょうどよく保つことができる のです。
④日常生活での「中庸」と「陰陽」の考え方
体の健康：食事・運動・休息のバランスをとる
陰陽の考え方
- 「陽」＝ 活発に動く、温かいものを食べる
- 「陰」＝ 休む、冷たいものを食べる
中庸の実践
✅ 運動ばかりしすぎず、適度に休む
✅ 温かい食べ物と冷たい食べ物をバランスよく取る
たとえば、「冷たいもの（陰）」ばかり食べていると体が冷えてしまいますし、「辛いもの（陽）」ばかり食べても体に負担がかかります。食事のバランスを意識することが、「中庸」を実践することにつながります。
メンタルのバランスを保つ
陰陽の考え方
- 「陽」＝ 前向きな思考、積極的に行動する
- 「陰」＝ 静かに考える、リラックスする
中庸の実践
✅ ポジティブすぎず、ネガティブすぎず、冷静に考える
✅ 常に動き続けるのではなく、時には休むことも大切にする
たとえば、目標に向かって頑張ることは大事ですが、無理をしすぎると心が疲れてしまいます。一方で、何もしないままだと、停滞してしまいます。適度に行動しつつ、適度に休むことが、「中庸」の実践です。
人間関係：近すぎず、遠すぎずの関係をつくる
陰陽の考え方
- 「陽」＝ 社交的にふるまう、人とつながる
- 「陰」＝ 一人の時間を持つ、内省する
中庸の実践
✅ 社交的になりすぎず、自分の時間も大切にする
✅ 孤立しすぎず、人との関わりも持つ
たとえば、誰かとずっと一緒にいると疲れてしまうことがあります。一方で、ずっと一人でいると寂しくなってしまいます。大切なのは、社交とプライベートの「ちょうどいいバランス」を見つけることです。
⑤「中庸」は「陰陽」のバランスを保つ智慧
「陰陽」は、この世界が「2つの対立する力」のバランスで成り立っている ことを示しています。
そして、「中庸」は、そのバランスを崩さないように生きるための考え方 です。
✅ 仕事と休息のバランスをとる（頑張りすぎず、怠けすぎず）
✅ ポジティブすぎず、ネガティブすぎず、冷静に考える
✅ 社交とプライベートのバランスを大切にする
「陰陽」は自然の法則であり、「中庸」はその法則を生活に活かすための指針です。
2. 「中庸」はなぜ大事なのか？
私たちは、何かを決めるとき「成功か失敗か」「正解か不正解か」と、白黒はっきりさせたくなりがちです。でも、実際の人生はそんなに単純ではありません。
「一生懸命努力すれば、必ず成功する！」と言われますが、無理しすぎると途中で挫折したり、心が疲れてしまったりすることもあります。また、「失敗したら終わり」と極端なことを考えてしまうと、新しいことに挑戦するのが怖くなってしまいます。
そこで大事なのが、「成功か失敗か」の二択ではなく、「今の自分にとって無理のない最適な選択肢」を見つけることです。
中庸を意識すると、こんなふうに考え方が変わります。
❌ 「完璧にやらなきゃダメ！」 → 「できる範囲でベストを尽くそう」
❌ 「全部我慢しなきゃいけない」 → 「ときには息抜きも必要だ」
❌ 「何もかも一気に変えなきゃ！」 → 「少しずつ改善すればいい」
こうした考え方を持つことで、無理せず、持続可能な成長を続けられるのです。
3. 「中庸」を日常生活にどう取り入れる？
① ほどよい「人間関係」をつくる
人間関係は、「近すぎても遠すぎても」疲れてしまうものです。
- 何でもズバズバ言いすぎると、人を傷つけてしまう
- 逆に、気を使いすぎると、自分がストレスを抱えてしまう
「中庸」を意識すると、
✅ 自分の意見を持ちつつ、相手の考えも尊重できる
✅ 無理に気を使いすぎず、でも冷たくなりすぎない
「相手と適度な距離感を持つ」ことが大切なのです。
② 「仕事」のバランスをとる
最近は「バリバリ働いて成功しよう！」という風潮もありますが、それが必ずしも正解ではありません。
- 過労になるまで頑張ると、体を壊してしまう
- 逆に、何もかも適当にすると、成長できず後悔する
「中庸」を意識すると、
✅ 効率よく働きながら、適度に休む習慣がつく
✅ 「短期間で大成功」ではなく、「長く働き続けられる」方法を考えられる
つまり、無理なく働きながら、自分のペースで成長できるようになります。
③ 健康の「ちょうどいいバランス」を見つける
健康に関しても、極端な考え方はリスクがあります。
- 「健康のために絶対〇〇しなきゃ！」とこだわりすぎると、かえってストレスになる
- 逆に、好きなものばかり食べたり、運動をまったくしないのもよくない
- 免疫をあげすぎるとアレルギーになる
「中庸」を意識すると、
✅ 極端なダイエットではなく、無理のない範囲で健康を維持できる
✅ 好きなものを楽しみながら、健康も守れる
つまり、「一生続けられる健康習慣」を作ることができるのです。
4. 「中庸」を実践するための3つのコツ
では、どうすれば「中庸」を自然に取り入れられるのでしょうか？
① 「今の自分にとってベスト」を考える
同じ「バランス」でも、人によって適切なレベルは違います。「他人と比べる」のではなく、「自分にとってのちょうどよさ」を見つけることが大切です。
②「ゼロか100か」ではなく、「ほどよいところ」を探す
何かを決めるとき、極端な選択肢ではなく、「その間のちょうどいいところ」を考える癖をつけると、中庸の考え方が身につきます。
③ 「一度立ち止まって考える」習慣をつける
感情的になったり、焦ったりしたときは、いったん深呼吸して考える時間を持つと、極端な判断を防げます。
3つのコツの中でも、「中庸」を実践するうえで、「人と比べないこと」はとても大事なポイント になります。
5．なぜ「人と比べない」ことが大切なのか？
私たちはつい、自分と他人を比べてしまいますよね。
- 仕事：「あの人の方が成果を出している…」
- お金：「友達の方が稼いでるし、いい暮らしをしてるな…」
- 見た目やライフスタイル：「SNSで見たあの人の方がキラキラしてる…」
こうやって他人と自分を比べると、極端な考え方に引っ張られやすくなります。
たとえば、
✅ 「自分はまだまだダメだ」と思いすぎて、無理をしてしまう
✅ 「どうせ勝てないから」とあきらめて、何もしなくなる
どちらも「中庸」とは逆の考え方です。
「自分にとってのちょうどいいバランス」を見つける
「中庸」の本質は、「自分に合ったちょうどいいバランスを見つけること」 です。
つまり、「他人基準ではなく、自分基準で考える」ことがとても大事！
✔ 仕事 → その人のペースで成果が出ているかもしれないけど、自分には自分のペースがある
✔ お金 → 他人の収入や生活水準ではなく、自分が満足できる暮らしができているかが大事
✔ 見た目・ライフスタイル → その人に合った生き方と、自分に合った生き方は違う
どうすれば「人と比べない」ようになれる？
「人と比べるのをやめよう」と思っても、つい気になってしまいますよね。
そこで、「中庸」を実践しながら、人と比べないためのコツを紹介します。
①「比較」ではなく「参考」にする
まったく他人を気にしないのは難しいですが、「比べる」のではなく、「学ぶ」と考え方を変えてみましょう。
❌ 「あの人はすごい。自分はダメだ…」
✅ 「あの人はこうやって成功してるんだ。自分にも取り入れられる部分はあるかな？」
比較すると落ち込んでしまいますが、「学ぶ姿勢」で見ると、前向きになれます。
②「自分なりの目標」を持つ
人と比べるのではなく、「自分が目指したいバランス」を考えることが大切です。
✅ 「1年前の自分と比べて、少しでも成長できたか？」
✅ 「今の生活は、自分にとってちょうどいいペースか？」
こうした「自分軸」で考えると、他人の基準に振り回されずにすみます。
③ SNSの影響を受けすぎない
SNSには、キラキラした生活をしている人がたくさんいます。でも、これは「その人の一部」であって、すべてではありません。
✅ SNSを見て「うらやましい」と思ったら、「でも、自分には自分の幸せがある」と考える
✅ SNSの時間を減らして、自分の好きなことに集中する
SNSに振り回されず、「自分の心が穏やかでいられる時間」を大切にしましょう。
まとめ：「中庸」で自分らしく幸せに生きる
「中庸」は、単に「何ごともほどほどに」という意味ではなく、「自分にとって最適なバランスを見つける考え方」です。
📌 今日からできる実践ポイント！
✅ 「極端な考え方をしていないか？」と気づくクセをつける
✅ 「今の自分にとってのちょうどいいバランス」を意識する
✅ 忙しい日が続いたら、意識的にリラックスする時間をとる
例えば、
- 人間関係：相手を尊重しつつ、自分の意見も大切にする
- 仕事：無理なく、でも成長できる働き方を選ぶ
- 健康：ストレスをためず、続けられる習慣を作る
この考え方を取り入れると、無理せず、穏やかに、でも確実に成長できる人生を送ることができます。
また、極端なことをしようとしてしまう根底に「人と比べてしまう」ということがあると思います．
「人と比べないこと」が「中庸」のコツ
「中庸」は、人と比べるのではなく、「自分にとっての最適なバランス」を見つける考え方 です。
✅ 他人の基準ではなく、「自分に合ったちょうどいいバランス」を意識する
✅ 「比較」ではなく「参考」にすることで、前向きに学ぶ姿勢を持つ
✅ SNSなどの影響を受けすぎず、自分のペースで生きる
これを意識すると、無理せず、穏やかで充実した人生を送れるようになります。
「中庸」を取り入れるなら、「他人と比べるのをやめる」ことが第一歩 です。
「中庸」は、無理をせず、でも着実に人生を豊かにしてくれる考え方です。ぜひ、今日から少しずつ取り入れてみてください。自分らしい「ちょうどいい生き方」を、ぜひ見つけてみてくださいね！
では、また！
関連記事：【四柱推命】陰陽五行説をわかりやすく解説！
関連記事：【必見】四柱推命で読み解く2025年｜立春からの運気
コメント